【結果発表】海外進出に関する読者アンケート実施
7割強が「海外から引き合い増」「輸出に注力」
健康産業の専門紙「ヘルスライフビジネス」および「ヘルスビジネスオンライン」の連動企画として実施した「第1回読者アンケート」(7月21日~8月31日、有効回答数:76件)によると、一般貿易や越境ECを含めた海外ビジネスについて、「海外からの引き合いが増えている」「海外市場開拓に注力している」との回答が全体の76%に上ることが判明した。
海外展開に注力する回答者からは「越境ECを強化したい」「商品企画を増やして販路拡大を目指している」「海外市場のレギュレーションに対応した原料を選定している」といった回答が寄せられた。
一方、「処理水問題の影響を懸念している」「現地の販売パートナーとの連携がうまくいかず、停滞している」「海外輸出を増やしたいが、これ以上キャパがない」といった意見もあった。
海外進出TOP3は中国・ベトナム・タイ
「引き合いが多い・注力している国・地域」では中国がトップに輝き、近年進出する企業が急増しているベトナムとタイが僅差で続いた。
中国市場に関しては、コロナ禍によってインバウンド需要が喪失したことから、越境ECでの参入を目指す企業が急増。来月11日の「独身の日」に向けてプロモーション戦略を進めている企業も増えている。
一方、中国貿易は昨今の処理水問題をはじめ政治的な影響が大きいことから慎重な意見もあり、成長著しい東南アジア市場に期待を寄せる声も多かった。
また、少数ながら「ヨーロッパ」「中東」「インド」「オーストラリア」といった国々も挙げられた。
コラーゲン、乳酸菌、NMNなど人気高く
「人気の素材・成分」に関しては、定番の美容素材であるコラーゲンが1位に輝いた。大型市場を形成している中国のみならず、昨今はタイやベトナムをはじめとした東南アジアで美容商材の人気が高まっていることから、同じくTOP10入りしたプラセンタやセラミドなどとともに高い人気を誇っている。
2位の乳酸菌は、世界的なプロバイオティクスブームを背景に高い人気を維持。コロナ禍以降は海外市場においても腸管免疫に対する関心が高まったことで、乳酸菌に対する人気もさらに強まったと見られる。
3位のNMNは、中国向け越境ECを中心に市場拡大が続いている。昨今は、ベトナムなど東南アジアでの人気も高まりつつあるようだ。
4位以降もインバウンドや越境ECを含めて人気の高い素材がランクインした。
ヘルスビジネスメディアでは、近く第2回アンケートも実施予定。第1回アンケートにご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。