PMS対策で関心増/ニチモウバイオティックス
日本生殖医学会のランチョンセミナーでも発表を予定
ニチモウバイオティックス(東京都港区、☎03-6478-5051)は、麹菌発酵大豆培養物「イムバランス」と、アグリコン型イソフラボン「アグリマックス」を女性の悩み対応素材として提案している。
「イムバランス」は、脱脂大豆を原料として、麹菌で発酵させた食品素材。その成分は、植物性乳酸菌のプロバイオティクス、大豆オリゴ糖や食物繊維などのプレバイオティクス、麹菌発酵により新たに生み出された産生物(多糖類・ペプチド)であるバイオジェニックスのすべてを配合しており、これら3つの相乗効果によって体に幅広い生理活性作用をもたらすとされている。また、日米欧ではこの独自発酵技術で製造特許(期間満了)を取得しており、同社の主力として最も引き合いが伸びている。
国内外の大学と行った共同研究では、イムバランスの経口投与が、免疫不均衡による不妊症患者の妊娠率および抗体価に影響を与えるか検討した。その結果、女性の免疫不均衡による難治性不妊症への有効性が確認され、妊娠率改善に効果が期待されることが明らかとなった。
また、11月9日に石川県で行われる日本生殖医学会のランチョンセミナーでも、「イムバランス」を用いた慢性子宮内膜炎対策について発表を予定している。
「アグリマックス」は、遺伝子組み換えをしていない大豆胚芽を原料に、独自の麹菌発酵技術でアグリコン化し、吸収性を高めた素材。主にダイゼイン、グリシテイン、ゲニステインの3種類から成り立っており、中でもダイゼインが70%以上含まれていることが特徴。
研究では、子宮内膜症間質細胞の増殖抑制および子宮内膜症モデルマウスの病変形成の抑制を確認。子宮内膜症改善用素材として特許を取得した。
このほか、女性ホルモンの調整による更年期障害改善効果、高齢女性の妊活、エクオール産生にも効果が期待されており、特にPMS対策として関心が高まっている。
現在、「アグリマックス」を飲料・化粧品原料化に向けた開発にも挑戦中。今後は、「イムバランス」「アグリマックス」両素材を通販やクリニックなど用途に合わせて提案を強化していく方針だ。
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