老舗飴屋が「忍者の栄養食」を現代に再現

2023年11月1日

「兵糧丸」を城下町・松本の名物に

1672年創業の老舗飴屋である山屋御飴所(長野県松本市)は、忍者の栄養食である兵糧丸を現代に再現した「松本兵糧丸」を開発し、城下町・松本の新たな名物として土産店などを中心に販売を行っている。

兵糧丸とは、もち米や朝鮮人参、そば粉などを練り固めた丸薬状の携帯保存食。戦国時代から江戸時代にかけて、忍者や兵士の食糧として利用されてきた歴史を持つ。

「松本兵糧丸」は、信州大学の井上直人名誉教授が発見した「秘伝のレシピ」をもとに、山屋御飴所が商品化したもの。「秘伝のレシピ」は、松本藩に仕えた忍者・芥川家が残した古文書から発見されたという。

ふるさと奈川(長野県松本市)が地元・松本産のそば粉を供給し、タカノ(長野県宮田村)がこれを加工することで、兵糧丸の再現に成功した。

当時のレシピや材料をベースとしながらも、苦味や硬さを改善し、現代風に食べやすくアレンジ。タカノの加工技術により、そば粉に含まれるGABAの含有量が高められていることも特徴だ。

フレーバーは、古文書のレシピを再現した「復刻味」のほか、「抹茶乳味」「珈琲乳味」の3種類。山屋御飴所では「松本兵糧丸をきっかけに、多くの人が松本の歴史や文化に触れ、松本の持つ魅力を知ってもらえれば」と意気込んでいる。


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