【インタビュー】大阪観光局溝畑氏・有馬氏～万博への期待～

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2023年11月10日

　２０２５年に開催される大阪・関西万博では、ヘルスケアに関しても発信していく。万博協会と連携して万博に関する情報発信、誘客促進などを進める大阪観光局の溝畑氏と万博に向け連携して取り組んでいく不老長美研究会の有馬氏に話を聞いた。

〝健康長寿・美〟が万博の非常に重要なテーマに

―大阪・関西万博に向けたヘルスケア・再生医療に関するＰＲの取り組みを教えてください。

溝畑　大阪・関西万博はコロナが明けて、本格的に日本の魅力・コンテンツを世界に発信する最大のチャンスですので、万博を通して2025年という年は、世界の協調・共生、みんなが一つになっていく大きな契機になることを期待しています。

　万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。私は、このテーマに「健康長寿・美」が非常に重要であると考えています。日本は、健康長寿年齢が７４歳で世界第一位です。これには、日本が島国で平和で皆が支えあったというメンタル的な理由や四季にあふれる食文化などが大きく関わっています。

　健康長寿・美につながる再生医療やヘルスケアをはじめ、関連する文化・コンテンツをしっかりとブランディングし、観光だけでなく食、スポーツなどさまざまな産業で健康長寿・美というものを享受してもらいたいです。大阪・中之島に再生医療の国際的な拠点がオープンしますし、私どもも今年から「大阪国際医療貢献プラットフォーム」を構築しており、さまざまな美容や健康に資するコンテンツを世界の受け入れとして進めていきます。

有馬　昔ながらの日本の持つさまざなま美の文化と最先端のＮＭＮや再生医療などを組み合わせた新しい「不老長美」というものを、万博に向けて街づくりと一緒に絡めていけたらと考えています。

ＮＭＮや再生医療と多様な要素を組み合わせ街づくりに生かしたい

―万博でのＮＭＮなどのアンチエイジング成分に対する期待は。

溝畑　健康長寿・美というものは、小さいお子様からお年寄りまで皆に持ってもらいたいテーマだと思っています。そのうえで、アンチエイジング成分や再生医療を個としてパーツだけで考えるのではなく、食生活やコミュニケーション、運動などと複合的に関わることが大切です。これらを体系的にしっかりと整え、街づくりの中に生かしていきたいと考えています。

有馬　人は健康で美しくなると社会の中でポジティブな循環がおこります。また、食文化や禅など、日本は世界で美の基本のノウハウを一番持っている国だと思っています。万博を通して大阪から世界に日本の持つ美を発信することを期待しています。