スピルリナの抗老化作用を論文発表/DIC
2023年9月4日
高知大学との共同研究で明らかに
DIC(東京都中央区)は、高知大学との共同研究で微細藻類・スピルリナを由来とする多糖のアンチエイジング作用を確認し、このほど論文発表を行った。
同研究は、皮膚繊維芽細胞を用いてスピルリナの熱水抽出エキス(多糖含む)およびスピルリナ由来多糖のアンチエイジング効果に繋がる抗酸化効果を検討したもの。
皮膚の真皮に存在する繊維芽細胞はコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを産生するが、これを人工的に老化させると抗酸化タンパク質・SOD2が減少し、細胞内のミトコンドリアの機能が低下するためコラーゲンなどの産生量も減少することが分かっている。
一方、DICと高知大学の研究では、スピルリナ由来の多糖が老化により減少したSOD2を増加させることでミトコンドリアの機能を回復し、コラーゲンの産生量を増加させる効果を確認した。
同時に、スピルリナ由来多糖は抗炎症作用のある転写因子・Nrf2を活性化させることでSOD2を誘導する効果を持つため、炎症反応を抑制しつつ細胞の抗酸化作用を高めることも判明した。
本研究の成果については、高知大学との共同論文が米国の科学誌「アイサイエンス」(7月21日付)に掲載されている。
スピルリナについて50年以上の研究実績を持つDICでは、今後も藻類の持つ可能性を探求していくとともに、その研究開発を通じてSDGsに貢献していく考えだ。
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