三生医薬がカマタを完全子会社化

シームレスカプセルの製造キャパ増強など見込む

　三生医薬（静岡県富士市）は12月11日の取締役会において、ソフトカプセルを中心に健康食品の受託製造を行うカマタ（東京都品川区）の全株式を取得、完全子会社化することを決議し、株式譲渡契約を締結したことを発表した。株式譲渡実行日は2024年1月5日を予定。

　株式譲渡契約の締結によって、三生医薬ではシームレスカプセルの製造キャパシティの増強、ソフトカプセルの生産量増加による生産効率の改善を実現する。また、従来の静岡エリア以外に生産拠点を持つことで、BCP（事業継続計画）の観点から生産拠点の分散を望む顧客ニーズに応えることが可能となるとしている。

　三生医薬の今村朗社長は「昨今の需要の高まりにより、フレーバーカプセルの納期が長期化する傾向が続いておりましたが、今回、カマタを迎えることで、お客様により早く、高品質の製品をお届けすることができるようになることを心から嬉しく思います。また、フレーバーカプセルに限らず、ソフトカプセルの生産量が増加することで生産効率の改善が見込まれるほか、カマタとの技術交流による品質改善も期待できて、これまで以上にお客様にご満足いただくことができる体制が整うものと確信しています」としている。