NZ産プロポリスの供給に注力/シクロケム
希少難病・神経線維腫症への可能性に注目
シクロケム(東京都中央区、http://www.cyclochem.com/)は、2019年に現地法人「コサナニュージーランド」を立ち上げ、ニュージーランド産のプロポリスおよびマヌカハニーの輸入・販売に力を入れている。
ニュージーランド産のプロポリスは、特徴成分として桂皮酸誘導体の一種・コーヒー酸フェネチルエステル(CAPE)を豊富に含み、神経細胞の分化を誘導することで脳機能改善や抗腫瘍などの効果を発揮することが期待されている。
同社では、CAPEを30㎎/100g以上含有するプロポリスをγ‐シクロデキストリンで包接した独自素材「NZプロポリスCD」の提案に注力。γ‐シクロデキストリン包接によって熱や酸に弱いCAPEの安定性と溶解性を格段に向上させていること、プロポリス特有の風味を抑えていることなどが特徴だ。
サプリメントから飲料・ゼリー、飴、スプレー、洗口液やハミガキといったマウスケア用品など幅広い剤形に対応でき、同じく同社が取り扱う「マヌカハニーαオリゴパウダー」と組み合わせた処方も人気が高い。
インフルエンザと新型コロナの同時流行が懸念される冬場から春先にかけて、提案を一層強化していく方針だ。
「NZプロポリスCD」の機能性については、動物試験でCAPE単独で投与した場合と比べて高い抗がん活性を示すことも確認されたほか、2020年には産業技術総合研究所との共同研究で新型コロナに対する有効性を示唆する研究発表を行っている。
このほか、国内に約4万人の罹患者がいると言われる希少難病の神経線維腫症(NF)に対する有効性が注目されており、実際に「NZプロポリスCD」を摂取したことで症状が改善したというNF患者や家族からの声も寄せられているという。
同社の寺尾啓二社長は「当社のサプリメントが希少難病を抱える患者さんの一助となったならば、これほどの喜びはない。今後も同様に困っている人々の役に立つような製品を開発し、社会に貢献していきたい」と意気込みを語っている。
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