【新春インタビュー】ユニアル・原英郎副社長
【新春インタビュー】ユニアル 取締役副社長 原英郎氏
「クマイザサが〝らんまん〟な一年に」
―昨年を振り返って。
原 昨年は当社の主力商材「クマ笹」の研究で知られる牧野富太郎博士をモデルとしたNHKの連続テレビ小説「らんまん」が放送され、クマ笹に多くの注目が集まったことは非常に嬉しく感じています。
奇しくも、昨年は北海道内で100~120年に一度といわれるクマイザサの一斉開花が発生し、文字通り〝らんまん〟と咲き乱れる非常に珍しい年となりました。
健食業界では、コロナ禍から青汁市場の伸長が続いたことでクマイザサの新規採用や既存製品のリニューアルの際に採用いただけるケースも多く、供給量は右肩上がりに伸びています。
クマイザサは、青汁素材では唯一「便通・便臭の改善」で機能性表示食品制度に対応でき、なおかつ抹茶に似た豊かな香味を示すことから、機能性だけでなくおいしさの面でも顧客から高い評価をいただいています。
クマイザサ由来乳酸菌「大雪乳酸菌」もクマイザサ粉末との組み合わせで付加価値を向上できることから、供給量が伸長しました。従来のヒトモニター試験による腸内環境改善効果に加え、昨年は動物試験でガラクトオリゴ糖との併用による腸内の短鎖脂肪酸増加効果を確認するなど、エビデンスを強化できたことも強みとなっています。
―今年の注力ポイントは。
原 今年4月に開催される展示会「インターペット」への出展を皮切りに、クマイザサ濃縮エキス(San STAGE®エキス)をペット向けサプリメントとして本格的に提案していきます。
クマイザサ濃縮エキスは、競走馬の輸送ストレス緩和、乳牛の乳房炎抑制、ブリ・ウナギの抗病性向上といったエビデンスを取得しているほか、イヌの口腔ケア作用なども確認しています。ペットの体臭や便臭などの抑制効果も期待されるため、飼い主とペット双方へのベネフィットを訴求できることが特徴です。
原料メーカーとしては、近く改正される食品英英関連通知の改正に対応すべく、品質・生産管理体制の一層強化に取り組みます。生産地や生産者への目が行き届く国産素材ならではの強みを生かし、今後も安心・安全を追求していく所存です。
―業界団体の活動にも積極的に取組まれています。
原 業界団体はこれまでの縦割り的な体制を脱却し、横の連携を強化する必要があると強く感じています。健康食品に対する監視や規制が年々強まる中で、業界団体としても意見の統一や窓口の一本化が必要だと考えます。
現在は健康食品産業協議会、日健栄協、CRN JAPANの3団体の役員を兼任して活動させていただいておりますが、業界団体同士の横の連携を一層強化していけるよう、自分の力が及ぶ限り取り組んでいきたいと思います。
―ありがとうございました。
【会社概要】
大正14年創業。2005年設立。国産伝承素材の研究・開発を通じて、クマイザサ・オオイタドリ・紫菊花・ツルアラメなどの原料販売、OEM供給を行う。TEL:03‐5248‐7566
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