ラムナン硫酸、血管のエビデンスで海外好調/江南化工
昨年には「便通改善」で機能性表示の実績も
江南化工(三重県四日市市、☏059-397-2612)は、独自技術を用いてヒトエグサ(アオサ海苔)から抽出した粉末原料「ラムノックス100」を取り扱っている。
同品は、ヒトエグサの細胞と細胞の間に存在する水溶性食物繊維であるラムナン硫酸を70%含有で規格。昨年にはラムナン硫酸を関与成分として「便秘気味の方の排便回数を増やし、便通改善に役立つことが報告されています」の表示で機能性表示食品の届出が受理された。
目安摂取量は、ラムノックス100で125mg/日(ラムナン硫酸で87mg/日)となっており、ラムナン硫酸による機能性表示食品は国内初。硫酸化多糖類による便通改善表示は珍しく、その他の便通改善素材と作用機序の違いなどから差別化にも期待できる。
また、届出が受理された便通改善のほかにも免疫賦活、血管の抗炎症作用、抗ウイルス作用、コレステロール低下作用、抗肥満作用などの機能性が確認されている。
海外からの人気が高く、ニュージーランドや米国、スペイン、台湾などへの販売が増加。現在フランスやベルギーからも問い合わせが来ており、特に血管の炎症抑制や柔軟性を目的とした製品への用途が多いという。
抗ウイルス作用においては、2020年に中部大学と共同によるvitro試験において、ヒトコロナウイルスやA型インフルエンザウイルス、おたふくかぜウイルスなどのエンベロープ型ウイルスの増殖抑制作用が確認された。
またラムナン硫酸には、乳酸菌生菌の増殖促進作用も確認されており、乳酸菌飲料やヨーグルトなど乳酸菌配合製品と相性が良く、相乗効果が期待されている。 同社では、新たなヘルスクレームに対するアプローチも含め、現在も引き続き機能性に関する研究を進めており、腸内環境に関する新たな論文も投稿中。今後は国内市場に加えて人気が高く、引き合いの多い海外への拡販にも注力していく方針だ。
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