ミリオナ化粧品、美唄雪解け水工場竣工へ

北海道美唄市の雪解け水を用いた化粧品・サプリ開発視野に

　ミリオナ化粧品（大阪市中央区）が、北海道美唄市のそらち工業団地内に建設を進めてきた「美唄雪解け水工場」が2月14日に竣工を迎える。同社では初の水を製造する工場となり、今後「made in 北海道」のブランドイメージとストーリーを持たせた純度の高い雪解け水を用いた化粧品やサプリメントや地場特産品を積極的に開発・提案していく。

　北海道美唄市は国の特別豪雪地帯に指定されており、冬季は80㎝以上の積雪がみられる豪雪地帯。工場新設の背景には、美唄市が進める「空知団地の雪解け水を活用した新規事業」の取り組みによって実現した。

　雪解け水の精製は、同団地内にサーバー管理会社が建設するデータセンターのサーバーから発生する廃熱で雪を溶かし、化粧品・サプリメント用原料の「美唄の雪解け水」を製造供給する。雪解け水から精製水への処理能力は日産24tで、最大貯雪量は5000t。また、美唄市の管理する源泉より同設備を利用し、「美唄の温泉水」も製造。さらに、雪解け水は同社と連携する養鰻場の飼育水や地元農産物の農業用水としても活用するという。なお、この取り組みは美唄市ならびに同社と連携する企業体によって経済産業省の令和5年度、北国の省エネ・新エネルギー大賞 優秀賞を受賞している。