造血能に関する新知見/浅井ゲルマニウム研究所

2024年2月14日

赤血球代謝のメカニズム明らかに

 浅井ゲルマニウム研究所(川崎市麻生区)は自社開発の有機ゲルマニウム「アサイゲルマニウム」による新たな研究成果を発表した。 

 これまでアサイゲルマニウムを摂取した際、便の色が黄色くなることが分かっていた。その現象に着目し、同社では赤血球代謝関連の研究を進めてきた。本研究ではアサイゲルマニウム摂取による赤血球の分解亢進、および造血への影響を調べた。

 試験では、アサイゲルマニウムを添加したマクロファージと添加していないマクロファージに対し、通常のエサまたはアサイゲルマニウムを添加したエサを与えたマウスそれぞれの赤血球を加えた。マクロファージが貪食した赤血球数を比較したところ、添加したマクロファージで貪食数の増加を確認。また、添加したエサを与えたマウスは通常のエサを与えたマウスと比較してマクロファージの赤血球貪食数が少ないことが確認された。これはマクロファージの貪食の対象となる老化赤血球がすでに体内で貪食されている可能性を示唆している。

 さらに、アサイゲルマニウムを添加したマクロファージはヘム代謝酵素(Hmox-1)の遺伝子発現が増加し、またタンパク質発現も増加していることから、アサイゲルマニウムによって赤血球分解物の代謝も亢進したことが確認された。

 次に、アサイゲルマニウムを摂取したマウスの糞便を調べたところ赤血球由来の代謝色素で抗酸化能を持つステルコビリノーゲン、ステルコビリンが増加し、マウスの糞便で抗酸化力が増加した。一方で、血液中の赤血球の割合(ヘマトクリット値)はアサイゲルマニウムを摂取していないマウスと比較しても変化がなかった。また、骨髄中の赤芽球数を調べたところ、アサイゲルマニウムを摂取したマウスで有意に増加したことから、造血能も亢進することが明らかとなった。

 これらの結果から、アサイゲルマニウムは老化赤血球の分解を亢進しつつ造血能も亢進することで酸素運搬能力の高い、若い赤血球を体内に増やすと考えられる。 同社では、これらの働きが赤血球代謝の低下から生じる貧血や血流の問題防止に加え、運動パフォーマンスの向上、疲労回復などに貢献すると期待している。


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