アガリクスKA21株が特許取得/東栄新薬
アッカーマンシア菌の増殖作用を確認
東栄新薬(東京都三鷹市、 https://toeishinyaku.com/ )は、東京薬科大学薬学部との共同研究で露地栽培アガリクスKA21が腸内細菌のアッカーマンシア・ムシニフィラの増殖を促進する作用を確認。本研究成果を受け、「医療・美容に応用可能なアッカーマンシア・ムシニフィラ増殖促進用組成物およびこれを含む医薬、飲食品、飼料」として特許を取得した。
アッカーマンシア・ムシニフィラは、ヒトをはじめとする多くの哺乳類の腸内に存在する真性細菌の一種。近年の研究では、肥満や糖尿病の人の腸内においてその量が減少することや、マウスを用いた試験で脂肪増加の抑制やインスリン抵抗性の改善といった効果が報告されたことから、肥満や生活習慣病との関連性が指摘されている。
さらに、アッカーマンシア・ムシニフィラは虫垂炎の重症度と反比例していること、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症を伴う疾患の罹患者において減少すること、抗悪性腫瘍剤であるPD‐1阻害剤の作用を増強させることなどを示唆する研究も報告されている。
こうした研究から、アガリクスKA21株は腸内におけるアッカーマンシア・ムシニフィラの増殖を促進することで、さまざまな疾病の予防・治療効果が期待できると考えられている。
東栄新薬では、これまでに麻布大学獣医学部や慶應義塾大学SFC研究所、国立長寿医療研究センター、順天堂大学医学部、東京大学食の安全研究センター、東京薬科大学薬学部免疫学教室など数多くの学術機関と共同研究を実施し、アガリクス業界最多となる32報もの海外論文を発表してきた。今後もさらなる研究に取り組んでいくと同時に、国内外でアガリクスKA21株の有用性を発信していく方針だ。
↓↓↓ 購読(電子版・紙版)のお申込みは以下よりお願いします ↓↓↓