「酵素分解技術」活かした素材提案に注力/新日本薬業
味や風味も良く、体内利用効率もアップ
新日本薬業(東京都中央区:snyjapan.co.jp)は「A・T・E(常温酵素分解溶出技術)」という特許製法を施したヤマブシタケ原料(粉末/打錠)を供給している。
ヤマブシタケは活性多糖のβ‐D‐グルカンを5種類も含むほか、ビタミン、ミネラル、遊離アミノ酸なども豊富に含有する。同社では特に、免疫機能や内臓機能を助ける作用に着目している。
同社がヤマブシタケに施す「A・T・E」は、抽出や微細化とは異なり、酸やアルカリを使用せず、また熱をかけずに酵素によって食材をまるごと低分子化する特殊技術だ。ヤマブシタケなどのキノコ類の多糖体成分は強固な細胞壁に包まれており、加熱やアルカリ溶液での抽出が困難とされている。そこで「A・T・E」を用いることにより特異な栄養成分を残したまま分解することに成功。体内での利用効率を高めた差別化原料だ。製造元によると、「ヤマブシタケは70年以上の研究においてこの技術を最大限に生かせる素材」としている。現在、霊芝での原料化も視野に入れている。
また新日本薬業では、「A・T・E(常温酵素分解溶出技術)」に加え「M・E・E(低分子酵素分解溶出技術)」「植物の完全単細胞化技術」の3つの特許技術を活かした原料開発に取り組む。
「M・E・E」は、トサカやサメ軟骨など、高たんぱくな食材に適している。一方「植物の単細胞化技術」は、酵素により1つ1つの細胞に分離し液状化する技術だ。
これらの技術には、①食物の持つ栄養素を向上②素材本来の美味しさを保持③冷凍で7~8年間劣化させずに保存④消化吸収しにくい食材の体内での利用効率を向上⑤搾りかすがほとんど出ないため素材を無駄なく利用できるなどのメリットがある。サプリメントの原料をはじめ、子供や高齢者でも摂取しやすい100%天然の自然食品や、野菜ジュースにも最適。同社では、十文字学園女子大学と共に玄米ドリンクの開発なども行う。
これら特許技術はあらゆる食物の可能性を引き出し、人々の健康サポートはもちろん、食品ロスの削減などSDGsにも通ずる商品開発に貢献していく。
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