品質・安全性の推奨マークで啓蒙/NMN機能性食品開発協会
不純物の特定の重要性などSNSで情報発信
一般社団法人NMN機能性食品開発協会(京都市下京区)では、NMNの品質、安全性に対する情報発信に力を入れていくようだ。
NMNには、大きく分けて生物由来の酵母発酵法と化学合成法の2つの製造方法があり、昨今の健康被害や安全性の問題を受けて、同協会にも消費者から「酵母発酵法は問題ないのか」、「合成法だと何が違うのか」、「自分の購入したサプリメントは大丈夫か」などの安全性に関する問い合わせが増えているという。
NMNは一回の摂取量が多い商品が多いことから、同協会では、協会発足時から不純物の明確化の重要性を挙げており、今回の問題で改めてその重要性が浮き彫りになったことで、今後は積極的に情報発信も行っていく方針だ。また、消費者からの問い合わせにおいては、どちらの製造方法でも最終的に出来上がった原料がβ-NMNであり、わずかに含まれる不純物や残留物も成分表などで明確にされており、安全性が確認できていれば問題ないことを説明している。今後は原料メーカーや製造企業にも品質管理の重要性を改めて啓もうしていく方針だ。
業界内には品質基準を求める声も
また、同協会では、NMN製品の中で、実際の製品のNMN含有量が商品に標ぼうされているNMN含有量に満たない製品が流通されている問題から、品質基準の規格化および安全性に関する認証制度を実施しており、協会推奨マークの発行を行っている。
こうした第3者的な機関による品質チェックは今後さらに重要性が増してくる可能性もあり、同協会幹事の橋本圭司氏は、「NMN原料の多くは、海外から入ってきて国内工場で再加工した原料になりますが、それらの原料が果たして全て安全なのか、製造ロットごとに成分を確認しているのかなどを分析書などで明確にすることが求められてきています。当協会の認証制度は、こうした書面なども確認し透明性が高く信頼できる原料であると判断したものに推奨マークを発行しています。業界関係者の中には、NMNの品質基準の規格化を求める声もあります」と話している。
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