イヌリンに新型コロナ感染抑制作用/帝人
2024年5月2日
新型コロナウイルス感染動物モデルにて確認
帝人(大阪市北区)は、メタジェン(山形県鶴岡市)と慶應義塾大学先端生命科学研究所、東京大学医科学研究所感染症国際研究センターとの共同研究にて、新型コロナウイルス感染動物モデルにおいて、イヌリン摂取軍が腸内細菌層由来の二次胆汁酸量を便中および血中で増加させることで新型コロナウイルス感染症によるハムスターの感染死を有意に抑止できることを確認し発表した。
同研究では、ハムスターを通常食(コントロール群)と5%イヌリン添加食摂取群に分け、摂取2週間後に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を経鼻感染させた。その結果、感染10日後の生存率が、コントロール群60%に対し、イヌリン添加食摂取群は100%であった。
また、イヌリン添加食群のハムスターの便中および血清中では、新型コロナウイルス感染症の重症化抑制作用が確認されている腸内細菌叢由来の二次胆汁酸であるデオキシコール酸の量が、コントロール群と比べて有意に高い値を示した。
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