大麦一筋93年のプライド!製造特許を取得しサプリメント上市
大麦一筋93年のプライド!製造特許を取得しサプリメントを上市
長崎県諫早市に「大麦一筋93年」で歩んできた企業がある。それは伊東精麦所だ。これまで同社は、味噌や焼酎、加工食品の原料として大麦を供給してきたが、栄養補助食品「大麦ポリフェノール」「大麦ベータグルカン」を引っ提げてヘルスケア市場に参入を果たした。
これら2製品は、日本ヘルスケア協会と弊紙が共同で取り組んだ「食と健康アワード2021」においても、惜しくもグランプリを逃したが、製品自体の優秀さはもちろんのこと今後のヘルスケア市場の可能性を広げる商品であることが期待され、特別賞を受賞した。
伊東精麦所・伊東清一郎社長は「中途半端な商品は出したくなかった。約8年の年月をかけて納得のいく商品を上市した」と93年大麦一筋で歩んできたプライドをかけた商品であると明かしたうえで、「大麦は健康訴求をするためのエビデンスが明確であり、ヘルスケアにおけるポテンシャルが非常に大きい反面、まだまだ消費者に知られていない」と課題を語った。「月刊H&Bリテイル」もこれら商品が「食と健康」を結びつける可能性は非常に高く、生活に取り入れやすいことからリピーターを生む商品として位置付けており、ヘルスケア市場の活性化に大きく寄与するだろう商品と位置付けている。ぜひドラッグストア各社に注目してもらいたい商品だ。
今回は連載の第1回目ということもあり、「大麦ポリフェノール」「大麦ベータグルカン」について簡単に紹介しよう。成分については次回以降で詳しく発信していくため、今回は書かないが、まず2品の大きな特徴は「製造特許」を取得した技術で加工されているということだ。大麦を搗精すると必ず糠(大麦混合糠)が発生する。これからポリフェノールとベータグルカンを抽出し、顆粒にしたものが「大麦ポリフェノール」「大麦ベータグルカン」というわけだ。
「大麦ポリフェノール」の製造特許は、大麦(皮麦)・裸麦を複数の搗精機で加工した大麦糠の外層部分から、ポリフェノールを抽出することを特徴とする製造方法。大麦の搗精工程において、重量歩留比率85重量%~98重量%の搗精工程で生じる大麦外層糠を回収し、ポリフェノールを抽出する製造方法と、裸麦から生じる大麦外層糠の重量歩留比率90重量%~98重量%の搗精工程で生じる大麦外層糠からポリフェノールを抽出する。「大麦ベータグルカン」に関しても、大麦混合糠からベータグルカンを抽出する製造方法だ。
要するに、他社では真似できない製造方法で作られているサプリメントであり、同社によるとリアル店舗での販売はまだ未着手とのことだったため、可能な限り早期に店頭導入すると差別化策として活用もできる。