【解説】急拡大を続ける「完全・バランス栄養食」市場
2024年5月29日
消費者理解も市場の後押しに
近年健康食品業界では、1回の食事でバランスの良い栄養を摂取できる「バランス栄養食」や、「完全栄養食」が多く流通している。一般的にはバータイプや、ゼリータイプなど手軽に摂取できるものが多くみられているが、最近では普段の食事に置き換えができる商品の展開も増えている。本紙で紹介した新製品においても「オールインワン」を謳った製品の上市が目立ち、パーソナライズ化といった一人ひとりの食生活に合わせた「完全栄養食」や「バランス栄養食」の開発も増えたことで、今後もますます市場の拡大が予想されている。専門家の意見と共に今後の市場を解説する。(編集部:味田)
2030年には546億円の大型市場と予測
富士経済によると、国内の完全栄養食の市場は144億円とされており、2030年には546億円にまで成長することが見込まれている。その背景に、コロナ禍で国民の健康意識が高まったことや、日清食品(東京都新宿区)が販売している完全メシブランドやベースフード(東京都目黒区)などの大手が参入したことで一般消費者への認知度が高まったことが挙げられる。チャネル別にみても、通信販売の比率が高いものの、年々コンビニや量販店などの小売店の割合が増加している。また商品別にみても、飲料や粉末に比べて、1日に必要な栄養素を1食で補うことができることのできるパンや麺、米飯などの主食の需要の高さがうかがえる結果となった。 一方、・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・続きは「ヘルスライフビジネス」5月1日号にて
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