オージオメータを使用した聴覚試験が可能/協和トライアル

2024年6月24日

 食品の有効性、安全性試験を行う協和トライアル(北海道札幌市)は国内でも実施できる機関が少ないPET試験も実施出来る施設とも提携している。

 保健目的に合わせた科目の提携先クリニックの協力で試験が実施できる点が同社の大きな強みで、生活習慣病路線はもとより、体脂肪や腸内環境、膝関節痛、聞こえ改善といった幅広い分野の試験が実施可能。大学教授によるコンサルティングでアドバイスをもらい試験の質を高めている。

 アルツハイマーやMCI(軽度認知障害)など認知機能に関する試験では、一般的なアンケーやパソコンを使用した認知機能検査の他にPET試験も実施可能だ。同社ではアルツハイマー発症前にβアミロイドの蓄積を測定する「βアミロイドPET検査」、さらに「FDG-PET認知症検査」に対応している。「FDG-PET認知症検査」は脳がほぼ全てのエネルギーをブドウ糖から消費する原理を活用し、注射したFDG(ブドウ糖)の代謝能を測定する。画像で可視化することでより鮮明に脳の異常を検出できるという。

また、認知機能は難聴との因果関係も研究されているが、提携先の耳鼻咽喉科ではオージオメータを使用した聴覚試験や耳鳴りに対する試験にも対応している。

同社では試験方法の検討として、用量群構成や、被験者条件など設定についてのノウハウを蓄積してきた。依頼者の希望にも柔軟に対応し、必要とするデータや予算に応じた試験を提案し顧客の信頼を高めている。


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