αオリゴ糖の小型LDL低減効果を啓もう/シクロケム

2024年6月26日

「動脈硬化の真のリスク因子」として警鐘

シクロケム(東京都中央区)は、環状オリゴ糖の一種・αオリゴ糖(α‐シクロデキストリン)について、腸内環境改善作用や血糖値上昇抑制作用、中性脂肪上昇抑制作用、運動機能向上作用など多数の機能性を明らかにしてきたが、最近では血中の小型LDLコレステロール抑制作用に着目し、研究を強化している。

LDLコレステロールは、一般的に「悪玉コレステロール」と呼ばれ、正常範囲を上回ると動脈硬化や冠動脈疾患を引き起こすとして、医薬品による治療の対象となる。

しかしながら、近年の研究ではLDLの中でも直径25.5㎚以下の「小型LDLコレステロール」が動脈硬化の真のリスク因子であることが1万人規模のコホート研究などで判明しており、「小型LDL」の危険性が医療や製薬の分野においても注目され始めている。

LDLコレステロールが小型化する要因としては、血中の中性脂肪やインスリン抵抗性が関係していると考えられている。

一方、αオリゴ糖はα‐グルコシダーゼおよびスクラーゼを阻害することで、でんぷんだけでなく砂糖の吸収も抑制する作用を持つだけでなく、胆汁に含まれるレシチンを包接することで中性脂肪とコレステロールの吸収を抑制するとともに、肝臓での糖新生を抑制する作用も分かっており、小型LDLが増加する要因を複数のアプローチで抑制することができる。

実際に、ヒト臨床試験では1日6g(毎食2g)の摂取によって小型LDLの低減作用が確認されており、昨年4月にはαオリゴ糖を関与成分に「小型LDLの低減」を訴求する機能性表示食品が届出受理されている【写真】。

今月11日には、フランスで開催された国際シクロデキストリンシンポジウムで同社の寺尾啓二社長がαオリゴ糖の小型LDL抑制作用について講演を行うなど、今後は海外に向けてもαオリゴ糖の有用性を訴えていく。


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