ライスベリー、抗糖化からフェムケアまで提案/ミネター
大規模臨床試験で抗糖尿作用も
ミネター(東京都足立区)は、タイ原産の古代米を由来とする抗糖尿素材・ライスベリーパウダーを供給している。
ライスベリーパウダーは、豊富な栄養素を含むことで知られている最高級品種のジャスミン米および黒ジャスミン米を掛け合わせて開発された新種を原料とし、これに独自技術の特殊な加工を施すことでα化した多糖類(α‐PSP)を多く含む状態で粉末化したもの。
700人以上の糖尿病患者を対象とした大規模臨床試験では、血糖値の低下やインスリン注射量の減少、糖尿病に伴う不定愁訴の緩和といった効果が報告された。その作用機序については、ライスベリーパウダーがインスリンによる糖の取り込みをサポートし、ミトコンドリアを活性化させることで糖代謝を向上させたと考えられている。
実際に、同社が実施した糖尿病マウスに対する研究では、餌へのライスベリーパウダー添加量を増やすほど血糖値およびHbA1c値が降下することが確認されている。
こうした研究成果から、2022年には「コロナ重症化のリスクを高める糖尿病対策サプリメントの研究開発」として国の助成事業に採択された。
また、最近実施されたヒト試験では、ライスベリーパウダーの摂取によって末梢血流改善作用や副交感神経活性化作用、粘膜免疫に関与するsIgAの活性化作用などが確認されている。
こうした研究から、血糖値上昇を抑制することで肌の老化を引き起こす糖化ストレスを抑制するとともに、むくみや冷えの改善、精神的ストレスの緩和などの効果が期待できると考えられており、同社では「フェムケア」の分野に向けてもライスベリーパウダーの提案を強化していく。
今後は、ヒトを対象とした機能性・安全性試験と並行し、ペット向けサプリメントとしての研究にも取り組んでいく考え。
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