旭合同/フロスト調プラボトル容器を開発

2024年7月12日

マットな質感、割れにくいなど顧客評価も上々

 ガラス・プラスチック容器などオリジナルボトルの企画から製造販売までを手掛ける旭合同(京都市南区)では、PET樹脂のプラスチック容器をフロスト調に加工し、マットな質感を出したフロスト調プラスチックボトル容器を開発。内容量200CC以下の「DAシリーズ」、200CC以上の「DYシリーズ」の2つのブランドを立ち上げ、今秋から本格販売していく。

 開発背景として、同社では安定供給を理由の一つとして上げている。近年、ガラス瓶製造販売メーカーの生産能力縮小やフロスト加工事業者の働き方改革による生産数減少などで、ガラス容器の納期に時間のかかることが増えているという。ガラス瓶は保存性や耐熱性に優れているが、重さや割れやすいという課題もあり、最近では軽量で壊れにくい、輸送コストが低い、リサイクルできて環境にやさしいとされるプラスチックボトル容器への需要が高まっている。こうした中、プラスチックボトル容器をフロスト調に加工した容器は差別化しやすく、割れにくいなどのメリットもあり、顧客評価も上々だという。

 同社ではこのほか、サトウキビ由来のバイオポリエチレン樹脂を使用したエコ容器「イーボトル(e-bottle)」、子どもの開栓による誤飲防止対策で開発されたCRCキャップに対応した「アルファボトル」シリーズなどの差別化サプリメント容器を多数展開。近年は、キャップに金や銀で箔押し加工したホットスタンピングキャップの引き合いが増えている。

 また、同社は今年、韓国の化粧品容器メーカーであるイルパック社と日本での独占販売契約を締結。韓国コスメで使用されているファンデーションやリップグロス容器などイルパック社製の各種化粧品容器の国内販売も開始した。

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