NAD+原料を上市/げんてん本店

2024年7月31日

げんてん本店 専務取締役 勝島淳一郎氏インタビュー

‐新原料について教えて下さい。

勝島 NAD+の原料供給を開始します。食品として輸入許可を取得しました。国内での原料供給は当社が初となります。

 現在、米国ではNMNが医薬品扱いとなったこともあり、市場にはNAD+配合のサプリメントが多数販売されています。また、日本においてNMN配合サプリメントはレッドオーシャンの状態となっている状況で、次世代原料としてNAD+に着目しました。

 NADとその前駆体(NMN、NR)は、小腸でニコチンアミド(Nam)やほかの分子に分解されたのち、それらが細胞に吸収され、ミトコンドリアでNADを再構築するために利用されます。NMNからNADを生成するにはAMPが必要で、NMNの効果はミトコンドリア内のAMPの利用可能性に依存することになります。つまり、健康なミトコンドリアでなければNMNを摂取してもあまり意味がないということです。小腸でNADが分解された後は、Nam、リボシド、リン酸がNMNの再構築に使用され、残りはAMPの構成要素となります。つまり、NADはNMNと異なり、既存のAMPを必要とせずにミトコンドリア内で再構築ができる。ここがポイントで、NADによって弱ったミトコンドリアを活性させることでATPが増加し、NMNの効率も良くなる、このサイクルがNAD+とNMNの配合で可能となります。

‐いつから供給開始ですか。

勝島 9月の発売を予定しており、サンプルワークはすでに行っています。粉末品1kgもしくは5kg~の供給を想定しております。原産地は中国で、国内製造品としてご提案もできます。お客様へのご提案も、すでに開始しています。「目新しいね」といった声や、「さっそく商品企画を始めたい」というお客様もいらっしゃり、手応えを感じています。

‐高尿酸にアプローチする乳酸菌やBHB、グルタチオン含有酵母など続々と新原料を発売していますね。

勝島 はい。乳酸菌「LMGH‐70」は、プリン体が酵素によって尿酸に分解されるのを抑制するとともに尿酸の結晶化を抑制する「生成抑制と分解促進」のダブルアプローチにより、高尿酸血症への効果が期待される独自原料です。年の初めに上市してから、お問合せを多数いただいております。BHBやグルタチオン含有酵母も同様に、たくさんのお引き合いをいただいています。

 まだ詳しくは言えませんが、今年後半もどんどん新原料を出していきます。ご期待ください。

‐ありがとうございました。

会社概要:原料供給、OEM・ODM、最終商品販売を手掛ける。中間業者を介さず、世界各国の現地に赴き生産者と直接取引を行うことで、他社に真似のできない安全・安心のこだわり原料供給を可能としている。TEL 073-435-0607

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