インド・モリキュラス社/スリーラジャ・ゴピ博士に聞く
「メタゾーム」(リポソーム)原料の日本展開へ
フロンティア・ライフサイエンス(横浜市青葉区)はこのほど、インド・モリキュラス社製のリポソーム原料「メタゾーム」シリーズから、NMN、CoQ10、ビタミンCの国内販売を開始する。「メタゾーム」原料の開発者であるモリキュラス社社長のスリーラジャ・ゴピ氏は、米国スタンフォード大学で3つの博士号を取得し、200本以上の学術論文を発表している。同氏に話を聞いた。
―インド・モリキュラス社について教えてください。
ゴピ氏 当社はインド・ケララ州コーチに本社を構える素材のバイオアベイラビリティ(生物学的利用能)を高める技術などを特徴とする原料メーカーです。私は2015年に当時世界でもまだ珍しかったリポソームビタミンCの粉末化に成功しました。2019年に設立したモリキュラス社ではこうした技術力のもと、リポソーム化した原料の安定性と吸収性をさらに向上させる「ソフトナノミリングプロセス」(特許製法)という技術を生かした「メタゾーム」原料の開発と販売に力を入れています。
―「メタゾーム」シリーズ原料について教えてください。
ゴピ氏 世界市場では現在、数多くのリポソーム化したさまざまな原料が流通しています。中には、リポソーム化とうたいながら実際にはリポソーム化されていない原料も出回っていると聞きます。当社ではこうした原料と差別化するために、従来のリポソーム化した原料を安定性と吸収性を向上させた特許取得の技術を「メタゾーム」という名称でブランド化し、次世代リポソームとして展開しています。ビタミンCやNMNといった単一素材のほか、配合比の異なるカスタマイズされたブレンド原料なども含めて約100種類ほどの原料を「メタゾーム」シリーズとして欧米をはじめ世界35か国で販売しています。「メタゾーム」シリーズのビタミンC、CoQ10、NMN、クルクミン、ヘム鉄、グルタチオン、DHA、ビタミンE、ヒアルロン酸など約20種類の「メタゾーム」原料については、安定性や吸収性が向上することを研究で確認しています。
―日本市場に期待することは。
ゴピ氏 ベストパートナーであるフロンティア・ライフサイエンス社と日本市場で「メタゾーム」原料を拡販していきたいです。当社の原料は安定性と吸収性に優れていることをデータで裏付けされた高付加価値原料です。品質に厳しい日本の顧客のニーズにマッチした原料であり、日本市場に合うと思います。
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