ミトコンドリア活性化で注目の植物性乳酸菌/大阪ソーダ

2024年8月20日

摂取目安量も少ない殺菌体で扱いやすさも高評価

 大阪ソーダ(大阪市西区、☏06-6110-1560)では、植物性乳酸菌OS-1010(フルクトバチルス・フルクトサス)の原料供給を行っている。

 この乳酸菌は、同社が大学との共同研究により1000株以上の乳酸菌から探索し、ブドウから単離に成功した。ミトコンドリアを増強・活性化させる特徴を持つ。摂取目安量は6mg(乳酸菌120億個)と少量で使いやすい。安全性試験も各種確認済みで、食品素材として利用しやすい殺菌体として提供する。

 九州大学との共同研究において、同品を作用させた腸管細胞の培養上清を筋肉細胞に添加したところミトコンドリアを活性化すると考えられているSirt1遺伝子とミトコンドリアの機能維持や改善に関わるTFAM遺伝子の発現を確認した。また、皮膚細胞に添加した際にもミトコンドリアの機能改善効果を確認。同社では作用メカニズムについての解明も進んでおり、OS―1010が腸管細胞に作用し、腸管細胞から分泌された〝エクソソーム〟によってミトコンドリアが増強・活性化していることが明らかとなっている。ミトコンドリア活性の乳酸菌原料はまだ市場に出ておらず、興味深い素材だ。

 美容面においては、30~59才の健常な男女の肌乾燥や肌荒れに悩む60人を対象としプラセボ群30人、乳酸菌120億個/日摂取群30人に分け、8週間摂取するヒト試験を実施。シワ面積率や総シワ平均深さ【グラフ】に関して有意な改善が確認された。また、肌の弾力性についても8週間摂取で有意な改善(肌の弾力性:R7)を確認。年内の機能性表示食品の届出に向け、現在論文を投稿中だ。 OS―1010はさまざまな細胞を活性化させる可能性が示唆されており、抗肥満や筋力低下抑制など、美容やエイジングケアにとどまらない広範囲な機能性の解明を進めている。今後も有効的なエビデンスの蓄積を進め、多機能な乳酸菌として提案活動を加速させる。


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