常磐植物化学研究所・立﨑社長インタビュー

2024年8月21日

自社だけでなく社会もウェルビーイングに

常磐植物化学研究所 代表取締役社長 立﨑仁氏

―現在注力していることを教えてください。

 生産の安全対策、意識の向上を考え、一番大事だと思い取り組んでいることは「モノづくりを見直す」ということです。製造環境ではHACCPに対応し、機能性表示食品に対応する12素材の多くでGMP管理ができています。

 GMP製造管理をベースに機能性表示食品のヘルスクレームを作る状態を整える。まず足元でやるべきはこれだと思います。昨今微生物の管理が厳しくなり求められる管理の質も上がっています。社会の目が厳しくなっている中、社内の目も厳しくしていこうとしています。製造体制の強化には以前から取組み、JIHFSが日本初の原材料GMPを作った際は第一陣で当社が取得しています。時間と費用が掛かる取組みですが、社会が求めることだと思いますので一生懸命に取り組んでいます。

 もう一つはESG経営です。我々の取組みをJCR(日本格付研究所)に評価してもらい、評価に基づいて資金を調達し、6月末時点で全体の90%がESGファイナンスに切り替わり、ヒト、モノ、資金を全てサステナブルで価値ある取組みに替えています。 資金をESGにする取組みは日本で実施している企業も少ない先進的な取組みで、地方銀行が中小企業を対象にポジティブインパクト評価を行い資金調達する取組みは当社が全国で初です。

 環境面ではすでに工場で使用するエネルギーもカーボンニュートラル型に切り替え、その他の取組みも評価され、2月にはエコアクション21オブザイヤーの環境大臣賞を頂くまでになりました。

 また、ウェルビーイング経営については2030年以降を見据えたウェルビーイングを実現しようとして、佐倉ハーブ園をはじめとする設備を充実させています。心の健康を佐倉ハーブ園、食の健康をsakuraヘルシーテラス、体の健康を今年開設したスポーツパークが担います。弊社にご来社頂く方々のお打ち合わせ前後の時間やコワーキングスペースとしてもご利用頂き、社員や社外の方々にも使って頂いています。 

自社のウェルビーイングを高めつつ地域社会のウェルビーイングも高めることが一つのゴールだと思います。

今年開設したスポーツパーク。様々なスポーツに利用されている。

―自社素材についてはいかがですか

 今期は2素材に注力し、「ベネトロン」は月経に伴う不調の改善など女性の健康については日本でも一番エビデンスが充実したハーブ素材だと思いますので注力していきたいと思います。

もう一つは抗メタボの新素材「マテソール」です。

弊社では抗メタボ訴求の素材はあまりなかったのですが「マテソール」がパイオニア的存在になると思っていますので臨床試験もどんどん行っています。機能性表示食品についても安全性データが不足しているものはデータを手厚くすることも取り組んでいます。

-ありがとうございました。


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