オリジナル乳酸菌の受託開発を提案/バイオ研

2024年8月27日

菌株探索から機能性試験までトータルで対応

バイオ研(東京都港区)は、乳酸菌、ビフィズス菌をはじめとしたプロバイオティクス・バイオジェニックスの受託開発および特許技術で開発した「ナノ型乳酸菌nEF」の原料供給を行っている。

乳酸菌の受託開発については、有用菌の探索から培養条件の検討、菌数測定、活性評価、機能性の探索まで、ワンストップでの対応が可能。

菌株の探索にあたっては、特定の植物や発酵食品などから活性の高い菌株を選抜し、製品化することもできるため、「○○由来乳酸菌」などとしてブランディングに活用されるケースも多い。

培養条件の検討については、ラボスケールから実機での培養にスケールアップする際の最適な環境が菌株によって大きく異なるため、十分な収率を得るには高度な技術と知見を要求される。

一方、同社では経験豊富な受託培養企業との協力のもと、さまざまな条件下でのテスト培養を繰り返し、安定した収率や活性が得られる「レシピ」の設計を得意としており、こうした技術力が顧客から厚い信頼を得ている。

機能性の評価については、自社のラボにてIL-10、IL-12、IgA産生誘導能などを測定できるほか、同社の学術機関とのネットワークを生かすことで、動物試験やヒト試験のサポートにも対応する。

自社のナノ型乳酸菌については、PRISMA2020に準拠したシステマティックレビューや安全性試験の実施など最新のルールに対応した届出資料を準備している。

最近では、特定の機能性成分と乳酸菌を併用した場合の相乗効果についても着目しており、今後は乳酸菌と相性の良い成分の探索にも注力していく方針だ。

同時に、中国や東南アジアなど海外市場においても死菌体の乳酸菌が注目され始めてきたことから、国産の乳酸菌素材として海外市場での展開も一層強化していく構え。


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