乳酸菌、発毛促進作用確認で提案の幅も増/IHM

2024年8月22日

SNKは新特許取得で引き合い好調

IHM(東京都品川区、☎03・4221・2211)は、「ナノ型乳酸菌nEF」、「植物性ナノ型乳酸菌SNK」を提案している。

 ヒト由来のナノ型乳酸菌「nEF」は、エンテロコッカス・フェカリスで、乳酸菌5兆個を含有する加熱乳酸菌体である。

 最近ではマウスの発毛促進作用を確認。nEFが発毛促進や毛髪の状態に影響を与えるのかを検証した。その結果、nEF摂取群は低タンパク質食コントロール群と比較し毛包の細胞増殖に関与する Ki67 や Krt27の遺伝子発現量が増え、発毛スコア・毛髪の長さ・太さが有意に増加した。さらにnEF摂取群は毛髪のキューティクルダメージ (リフトアップ) を改善する様子が確認された。

 同素材は、機能性表示食品対応素材として、「便秘気味の方の腸内の酪酸産生菌の割合を増加させることにより腸内環境を改善し、便通改善に役立つこと」が報告されており、採用検討している企業も増加している。

このほか同社では、長野県木曽地方の伝統食である無塩の漬物「すんき漬け」由来の殺菌乳酸菌末「SNK」を販売している。ラクチプランチバチルス・プランタラム菌で乳酸菌2兆個を規格している。機能性表示食品にも対応しており「抗ストレス」素材として販売実績を伸ばしている。

両乳酸菌は、ナノ化処理を施していることで分散性に優れており、小腸のパイエル板から体内に吸収されやすく、体内での利用率が高いことが大きな特徴である。今年4月には『パイエル板到達性を有する乳酸菌末を有効成分とする経口摂取用の乳酸菌含有ウイルス感染防御剤』として新しく特許を取得した。

 国内外の大手企業で採用が決まるなど引き合いは好調。今後は新たな機能性の研究も視野に、海外向けも積極的に提案を行っていく。


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