タルトチェリー素材を上市/日本バイオコン

2024年9月4日

 食品素材を多数取り扱う日本バイオコン(名古屋市中川区)は10月から新原料「CHERRYoung™(タルトチェリーエキス末)」「(仮称)セラミド含有植物発酵エキスパウダー」の供給を開始する。

 「CHERRYoung™」はMCB社(台湾)が製造するタルトチェリーエキス末である。オーストリア産タルトチェリーの果汁を濃縮したスプレードライ製品で水溶性が高く粉末飲料にも使いやすい。総ポリフェノール量を8%以上で規格化し、ORAC(活性酸素吸収能力値)は1000マイクロ㏖(分析値)という他のベリー類と比較して高い抗酸化力も特徴だ。

 研究によって睡眠改善をはじめ様々な働きが明らかになっている。睡眠ホルモンであるメラトニンはセロトニンから生成されるが、タルトチェリーに含まれるポリフェノールの一つであるプロシアニジンはセロトニンの原料となるトリプトファンの分解を抑制する働きが明らかになっている。含有するポリフェノールによる働きでは、運動後の回復を早め運動パフォーマンスを向上させることも確認されている。この他にも痛風の緩和や心血管疾患の予防など、幅広い用途が期待される働きが明らかになっている。同様にジュースパウダーをスプレードライにて粉末化した「(仮称)タルトチェリージュースパウダー」も上市予定。

 また、「(仮称)セラミド含有植物発酵エキスパウダー」は桃やキウイ、ほうれん草、米、ぶどう種子など8種類の野菜と果実から発酵・抽出した発酵エキスパウダー。一般的なセラミド製品は単一な素材を由来とするが、「セラミド含有植物発酵エキスパウダー」はすでにセラミド原料として採用実績のある素材を厳選したセラミド高含有原料となっている。グルコシルセラミド含有量6%以上で規格化し、肌の水分量および弾力が向上したという試験データもあり、顧客からの関心も高い。

 同社では10月23日から開催される「食品開発展2024」に出展し、これらの新素材も紹介する。

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