豚、魚、牛などコラーゲン提案、分子量調整も/中村商会

2024年10月17日

 中村商会(東京都中央区、03-6910-1027)は、中国・杭州紐曲星生物科技有限公司(HNB)が製造・販売するコラーゲンペプチドならびにゼラチンの総輸入代理店として、豚、魚、牛、鶏由来原料の供給を行っている。
 同社が提携するHNB社は中国政府の公的機関認定を持つ特定医薬品メーカー。現在、中国国内の700以上に及ぶ医療機関に向けて流動食を製造・販売している。国内約40社しか認可を得ていない希少な業態である。
 流動食に配合するコラーゲンの製造も自ら手掛け、中国国内だけでなく、日本やタイ、韓国、ドイツなど世界各国に供給実績を積み重ねてきた。年間生産量は、自社工場で製造する魚由来品に加え、外部委託する豚、牛、鶏由来品を含めると約6000トンに達するという。
 原料ラインアップは、ハラル認証取得の魚由来「マリンコラーゲンペプチド」(天然真鱈皮)と「フィッシュコラーゲンペプチド」(淡水魚鱗)、「豚皮コラーゲンペプチド」、「牛皮コラーゲンペプチド」、ペット向け「鶏骨コラーゲンペプチド」、「トリペプチド」など多岐に及ぶ。
 分子量や風味を調整できる点も強みとしており、「お客様から『癖のない風味に調整し分子量のピークも合わせて欲しい』といったカスタマイズな要望にも実際にお応えしました」(担当者)と話す。
 また、ゼラチン(豚、牛、淡水魚由来)の輸入・販売も行っており、医療カプセル用途やゼリー、グミなどの食品用途向けに透過率90%以上の高透過率品や強度の高いハイブルーム品も提案する。
 26年には新工場の稼働を予定。希望があれば工場見学にも対応する。
 なお、中村商会は大連に現地法人(中与貿易)を持ち、日本の機能性食品原料販売にも注力。HNB社の流動食原料に用いるだけでなく、中国での新規販路開拓を進め、日本製原料案内も随時受け付けている。

HNB社

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