ミミズ粉末、来春にも供給増へ/宮崎血流研究所
宮崎血流研究所(宮崎県国富町)は、宮崎大学医学部(現・宮崎医科大学)名誉教授の美原恒博士が開発した「ルンブルクス末」(ミミズ粉末)の原料供給および最終製品のOEM供給を行っており、国内外で多くのファンを獲得している。
「21世紀はミミズが人類を救う」をスローガンに掲げる同社では、ミミズに含まれる線溶酵素・ルンブロキナーゼの発見者である美原博士の指導のもと、ミミズの養殖から製剤化まで自社で一貫した製造体制を確立。美原博士が発明した特許製法によって高い品質と安全性、そして優れた体感性を実現している。
その機能性については、インビトロの試験でルンブロキナーゼの優れた線溶活性が認められたほか、ヒトでの症例でも複数の有効性が報告されている。
自社製品では、ルンブルクス末にサポート成分としてビタミンB1と無農薬ニンニクを配合したサプリメント「彩々凛(ささりん)」【写真】を販売。ヒト試験では、同品の摂取により肝機能の指標であるγ‐GTPの上昇抑制効果が確認された。
今後は国内外で増加する需要に対応すべく、自社養殖場の拡張や製造効率の向上にも注力していく。来春には自社養殖場の拡張が完了し、供給キャパは最大で現在の約3倍となる見通しだ。
また、宮崎大学農学部との共同研究でミミズの糞土を活用した土壌改良剤の開発も行っており、現在は特許を申請中。
同社の野崎建作社長は「化学肥料や農薬の多用によって弱った土壌をミミズの糞土で改善することにより、農作物の栄養価や美味しさの向上が期待できる。ミミズの養殖を通じて人々の健康長寿だけでなく、持続可能な農業の推進にも貢献していきたい」と語る。
さらに、小豆島ヘルシーランド(香川県土庄町)との協力でオリーブオイルの搾油残渣をミミズの飼料として活用する研究にも取り組んでおり、今秋にはテスト養殖を開始する予定だ。
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