【プレシジョン栄養】東京科学大・高橋将記氏に聞く!
健康食品を「いつ」摂取するかで異なる効果
連載の第2回目は、東京工業大学(東京科学大学)科学技術創成研究院 未来の人類研究センター 准教授・高橋将記氏に、主に糖代謝における個人差要因について話を聞いた。
糖代謝の重要性について
高橋 糖代謝は、肥満や糖尿病のリスク因子として重要です。特に食後の血糖値には、個人差があり、その要因として遺伝要因のみならず栄養・食生活や運動・身体活動、睡眠・生体リズム等の生活習慣や腸内細菌叢が大きく関わっています。近年、食後血糖値をビッグデータから予測するデータ駆動型の研究が多く報告され、糖代謝の個人差要因解明に向けた取り組みに注目が集まっています。*データ駆動型の栄養研究=身体特性(性、年齢、体組成等)、生化学検査、腸内細菌叢、遺伝的背景(遺伝子多型等)、生活習慣(食事、睡眠等のモニタリング)のデータを機械学習やAI技術等で解析し、個々人にあった栄養・食生活を提案・実施し、それらを評価し、フィードバックするもの。
血糖値予測に関する代表的な研究は?
高橋 代表的な研究として、2015年にイスラエルのZeeviらのグループらによるCellに掲載された内容を紹介します。表題は「糖代謝応答の予測による個別化栄養」で、800人の対象者に対し、45000種類以上の食事による食後血糖値について検討し、同一の食事でも高い個人差があることを報告しています。
→全文は「ヘルスライフビジネス」10月1日号に掲載!
高橋将記氏 略歴
2013年 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程修了 博士(スポーツ科学)
2013年~2014年 早稲田大学スポーツ科学学術院 助手
2015年~2016年 早稲田大学理工学術院 研究院助教
2017年~2020年2月末 早稲田大学重点領域研究機構 研究院講師
2020年3月~(現在に至る)
東京工業大学(2024年10月~東京科学大学) リベラルアーツ研究教育院 准教授
東京工業大学(2024年10月~東京科学大学) 環境・社会理工学院(大学院) 准教授
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