【インタビュー】仏ポラリス社COO ルイス・M・マーティン氏

2024年12月2日

藻類由来DHA・EPAを提案、豊富なエビデンスで機能性表示も視野

 メイプロインダストリーズ(東京都文京区)は、フランス・ポラリス社製の微細藻類DHA・EPA素材「OmegaVie(オメガヴィー)Algae」の総輸入代理店として日本市場での展開に力を入れている。 

 このたび、ポラリス社のCOOを務めるルイス・マリー・マーティン氏が来日し、素材の特徴や研究面、今後の取り組みについて語ってくれた。

‐ポラリス社について教えてください。

ルイス氏 当社は1994年に設立したオメガ3の製造に特化した企業です。現在、フランス国内でISO9001 と ISO22000を取得する2つの工場を持ち、年間2500トンのオメガ3素材を生産しています。フランス国内ではそのうちの2割ほど、残りの約8割は米国や韓国など、海外で販売しています。脳機能、妊婦向け、目や脳機能向けの商品に採用されています。

当社の使命は、より健康な未来のために持続可能なオメガ3ソリューションを提供することです。微細藻類DHA「OmegaVie Algae」を、日本市場においてメイプロインダストリーズとともに広めていきたいです。

‐「OmegaVie Algae」の特徴は。

ルイス氏 まず、藻類由来でタンク培養のため海の生態系を崩すことなく安定生産が可能で、海洋汚染と無縁です。SDGsの観点からだけでなく、ベジタリアンやヴィーガンの方からも注目されています。

 特許製法のクオリティー・シルバーにより酸化安定性を高め、劣化やそれに伴う独特の臭いの発生を軽減させている点が大きな特徴です。

 加えて、専門家による官能試験「Sensory」も実施しています。消費者がオメガ3サプリメントを摂取しない理由のひとつは原料由来の風味です。外部・内部の専門家パネルによる評価において、最終商品に味や匂いが影響しない独自の官能特性を持つことを確認しており、ロット間のブレ幅が少ないのも特徴です。

 オイル品(DHAは最大85%、EPAは最大60%)と粉末品(DHA最大28%)をラインアップしています。フィッシュオイルと比較して匂いが少ないので、食品やグミなど、さまざまな剤型の製品にご活用いただけると思います。

 研究面にも力を入れています。

‐日本市場では機能性表示も視野に入れていますね

ルイス氏 はい。「記憶力」や「注意・判断力」、「活力」といった表示を想定して、メイプロインダストリーズが機能性表示の届出をしています。

 日本の皆様にご活用いただけるよう、メイプロインダストリーズとともに取り組んでいきます。

‐ありがとうございました。

フランス・ポラリス社COOのルイス・マリー・マーティン氏