【新春インタビュー】ラティーナ 安本進氏
「マカでの機能性表示にチャレンジ」
ラティーナ 代表取締役社長 安本進氏
―近年はフェムテック素材としてマカの提案に注力されていますね。
安本 国内市場ですとマカは男性の滋養強壮向け素材としてのイメージが強く、現在も安定した需要があるのですが、一方でマカは女性の健康にも有益であることはあまり知られていません。
当社では、マカの特徴成分であるベンジルグルコシノレートを規格した独自素材「マカエキス末1.2」を用いたヒト臨床試験で女性の更年期障害に対する有効性を確認し、2016年に論文発表しました。近年は「フェムテック」「フェムケア」に対する社会的な関心が高まる中で、当社のエビデンスが評価をされていると感じています。
昨年は、さらに精度の高い臨床試験で有効性を確認し、近日中に論文が公表される予定です。
今年は新たなエビデンスを生かしてフェムテック向けの提案を一層強化していくとともに、マカを用いた機能性表示食品の届出にもチャレンジしたいと考えています。
―そのほかの南米産素材の動向は。
安本 昨年はマキベリーへの引き合いが目立ちました。アサイーボウルがブームとなった影響もあるのか、一般食品向けに採用されるケースも増えています。当社のマキJASは有機JAS認証を取得していることも評価をいただいています。
同じく、スーパーフード素材として人気のチアシードも安定した需要があります。パンやクッキーなどの食品に利用されることも多いです。
また、昨年は天然のビタミンCを高含有するカムカムの提案にも注力しました。果汁粉末および濃縮果汁を扱っているため、サプリメントだけでなく、ジュースやゼリー、カクテルをはじめ一般食品や飲料にも広く使っていただけます。
これらの南米素材を健康食品としてだけでなく、一般食品や飲料にも広く使っていただけるよう、さらなる用途開発にも取り組んでいきます。
―今後の注力ポイントは。
安本 当社は今年で創業30年を迎えますが、これまでの経験に頼るだけでなく、常にブラッシュアップを続けることで先が見えない社会情勢の中でも臨機応変に対応できるような体制を構築していかなければならないと感じています。
昨今は健康食品の品質・安全性に関する問題が取りざたされていますが、当社でも新たに品質保証室を設置し、南米の生産現場を定期的に訪問して品質のチェックを行うなど、品質・安全性のさらなる向上に取り組んでいます。
さきほどお話ししたマカでの機能性表示食品の届出も含め、今年は〝勝負の年〟になりますが、健康食品に求められる品質やエビデンスのレベルが年々高まる中で、当社としても更なるレベルアップを目指して参ります。
―ありがとうございました。
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