米国店舗レポート④ウォルマート
世界最大の小売チェーン
世界最大の小売チェーンであるウォルマート。
米国内にスーパーマーケット約5000店舗を構えるほか、メキシコ、イギリス、ブラジル、中国など世界27カ国に展開しており、2023年度の売上高は6113億ドル(約90兆円)に達している。
一般食品・飲料からサプリメント、医薬品、化粧品、日用雑貨、アパレル、家電などあらゆる製品を取り扱い、「エブリデイ・ロープライス」を旗印とした低価格路線を推し進める戦略で急速に売り上げを伸ばしてきた。急激な物価高騰が続く中でも低価格を維持することで低~中所得帯の消費者から高い支持を獲得している。
2000年代には処方せん調剤事業にも参入し、現在ではウォルマートの大きな収入源となっている。コロナ禍以降はオンライン調剤や処方薬の配達サービスに乗り出し、すでに一部地域で実施している処方箋の即日宅配サービスを2025年1月中にはハワイ以外の49州に拡大する予定だ。
調剤事業の拡大伴って、一般用医薬品やサプリメントなどヘルスケア関連製品の売り上げも伸長しているという。
今回訪問したラスベガス・トロピカーナアベニューの店舗でも調剤コーナーを併設しており、その周辺には一般用医薬品やサプリメントも多数陳列されていた。
サプリメントは「ネイチャーメイド」や「ナウフーズ」「スプリングバレー」などシリーズ品を中心に、10〜30ドル前後の低価格帯を中心としたラインアップだ。
粉末プロテインやミールバー、グミサプリ、粉末の食物繊維など、錠剤・カプセル以外の健康食品も充実している。
米国でヒット中の機能性飲料「セルシウス」は、昨年11月に開催された「F‐1ラスベガスグランプリ」とタイアップした特設のポップとともに陳列されていた。
バックナンバー
第1回 レインボーグロサリー
第2回トレーダージョーズ
第3回ホールフーズマーケット
↓↓↓ 購読(電子版・紙版)のお申込みは以下よりお願いします ↓↓↓