品質にこだわり16カ国以上への輸出実績/MNプロポリス
リーズドライ品のブラジル内唯一製造技術、加工性の高さが好評
ブラジルのMNプロポリス(サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市、MN Group☎55-11-4790-4600)は、1992年に同社の松田典仁会長が創立した日系企業。ブラジル産グリーンプロポリスの製造から原料供給、研究開発を行う。日本をはじめ中国、アメリカなど16カ国以上への輸出実績を持ち、ブラジル内でのプロポリスのシェアは40%以上を誇る。
同社では、バッカリス・ドゥラクンクリフォリアと呼ばれる植物が多くあるミナス・ジェライス州で採集されるプロポリスに特有成分のアルテピリンCが最も豊富に含まれることを確認し、高品質のグリーンプロポリスにこだわってきた。グループ内には食品分析センターを所有し、アルテピリンCの測定を可能とするため、顧客の要求する品質水準を満たすことができる。その年の気象条件によってアルテピリンCなどの成分値は変動するが、厳選した原料から製造、流通まで全過程に透明性を持たせ、顧客の信頼を築き上げた。
原料は原塊(有機対応可)、パウダー、濃縮エキス(有機対応可)、冷凍乾燥(フリーズドライ)エキスパウダー、ペット向け原料などを生産。特にフリーズドライ品は、同社がブラジル内で唯一製造技術を持ち、加工性の高さが評価され引き合いが増えている。
また、国際GMP認証やブラジル内で初めて養蜂製品のオーガニック認証を取得。環境に配慮したESG企業にも認定されている。また、サンパウロ市内の日系病院長の元でプロポリスの機能性研究にも注力する。
日系3世・Carlos Wada社長は、「2025年にはプロポリス原塊は約32tの 入手を予定しており、世界各国へ輸出する計画です。気候変動の影響でプロポリスの生産量や品質の低下、それにともなう原料の価格高騰が問題となるなか、当社ではプロポリスの品質維持および安定供給と価格の安定化に努めていきます」などと展望する。