スピルリナ、植物性タンパク源としても注目/DIC

2025年2月27日

スポーツ分野やフレイル予防にも提案拡大

DIC(東京都中央区)では、微細藻類・スピルリナの研究開発および製造販売について約50年の実績を持ち、国内外において多くのファンを獲得してきた。

同社の「DICスピルリナ」は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸、食物繊維、カロテノイドなど50種以上の健康・栄養成分をバランス良く含み、なおかつタンパク質を55~70%(重量換算)と高含有することが特徴。

近年は、スピルリナが植物性のたんぱく源としても注目を集めていることから、スポーツニュートリションや高齢者のフレイル予防などの用途でも提案を強化。原料供給に関しては、粒度などの異なる複数の番手を持ち、サプリメントや加工食品・飲料など用途に応じて選択することが可能だ。

米国・カリフォルニア州および中国・海南島の生産拠点では厳格な品質管理を徹底し、一昨年には工業廃水ゼロを達成するなど「SDGs」に対する取り組みにも注力。

健康食品の品質・安全性に対するハードルが高まる中でも「長年の生産や研究に関するデータに基づき、さまざまなルールの改定にも対応できる品質管理体制を確立している」(担当者)と話す。

同時に、スピルリナの健康機能に関する研究にも力を入れており、特に近年はスピルリナに含まれるフィコシアンや多糖といった成分に着目した研究を行ってきた。

2020年にはフィコシアンを関与成分に肌の保湿効果を訴求する機能性表示食品「フィコナ スキン モイストリフティング タブレット」【写真右】を発売したほか、昨年からは健康食品向け原料「フィコエル」の供給も開始した。

また、高知大学との共同研究ではスピルリナ由来多糖のアンチエイジング効果を確認し、2022年に論文を発表。今後はこうした個別の健康成分についても認知拡大を図っていく考え。


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