「API’s PLUS on」(7)IRODORIサプリ

2025年3月12日

第7回 「IRODORIサプリ」

健康食品受託製造企業最大手のアピ(岐阜市)では、多彩な製剤加工技術と原料加工技術を駆使することで最終製品に新たな魅力や付加価値を〝プラスオン〟するプロジェクト「API‛s PLUS on」を展開している。連載第7回は、錠剤、カプセル、顆粒などに色付けし、華やかな外観を付与する「IRODORIサプリ」を紹介。機能性や美味しさ、飲みやすさに加えて「見た目」にもこだわったサプリメントの開発を提案する。

「見た目」にもこだわったサプリを提案

健康食品の市場競争が年々激化する中で、機能性に関するエビデンスや体感性、美味しさ、飲みやすさ、使いやすさなどさまざまな切り口での差別化が進んでいるが、最近では「見た目」にこだわった製品も消費者の注目を集めているようだ。

アピでは「パールサプリ」や「カラフル顆粒」「カラーコーティング×バンドシール」といった、錠剤・カプセルや顆粒に色付けする技術を「IRODORIサプリ」と名付け、「機能性」や「おいしさ」に続く新たな付加価値として「華やかな外観」での差別化を提案している。

「パールサプリ」㊤は、特殊な加工を施した賦形剤をコーティング基材やソフトカプセル被膜に配合することで、錠剤やハードカプセル、ソフトカプセルにパール様の光沢を施す製剤技術。

パール素材に他の色素を配合することで「ゴールドパール」や「レッドパール」などさまざまな色調を演出することができ、高級感のある外観から「SNS映え」を狙った製品や、中国など海外向け製品に採用されるケースも多い。

「カラフル顆粒」㊥は、異なる色付けをした押出顆粒をミックスした、見た目にも楽しい顆粒製剤。

カロテノイドなど発色の強い成分、もしくは色素で着色することにより、バイカラー(2色)やトリカラー(3色)にアレンジすることも可能だ。

「カラーコーティング×バンドシール」㊦は、カラーコーティングしたハードカプセルまたは着色済のカラーカプセルにカラーバンドシールを施すことで、バイカラーの華やかなカプセルに仕上げる製剤技術。デザイン性だけでなく、原料由来の色味やにおいをマスキングする効果もある。

 いずれも容器包装や化粧箱のデザインに加え、中身の製剤自体も華やかに装飾することで、ビジュアル的にもオンリーワンの製品が開発可能。担当者は「新たな付加価値として『見た目』にこだわったサプリメントが開発できることも提案していきたい」と話している。


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