食用イグサで認知機能向上を公表/萩原

2025年4月18日

食用イグサで認知機能向上を公表

 イグサを用いた畳敷物や家具等インテリア製品の製造および販売をしている萩原(岡山県倉敷市、☎086・465・6016)は、畳表の原料として用いられているイグサを食用に加工したエキスが、健常な高齢者の認知機能向上を促す可能性があることをこのほど公表した。

同社では、静岡県立大学の武田厚司名誉教授および製茶メーカーである佐藤園(静岡市葵区)との共同で、ランダム化二重盲検プラセボ対象試験を実施。モノ忘れの自覚症状を持つ健康な男女41人(平均年齢69歳)を対象に、24週間にわたりイグサエキス錠(デヒドロエフソール2mg含有)またはプラセボ錠を1日1回摂取させた。

その結果、5つの認知機能と運動機能を測定するファイブ・コグ試験やペグボード試験を用いた認知機能評価において、記憶力や視空間認知能力、手先の器用さについてイグサエキス錠を摂取したグループの成績向上が確認された。デヒドロエフソールは、脳内亜鉛イオンバランスの調整、メタロチオネイン(タンパク質の合成)の増加による亜鉛毒性の低減、これらの2つの要素によりアミロイドβ毒性を低減し、脳を守る可能性があるとされている。

同研究成果は国際的な学術雑誌『Nutrition』にも投稿および掲載されている。

この結果をもとに萩原では高齢者の脳の健康維持のため、デヒドロエフソールを関与成分として食用イグサエキスを機能性表示食品として開発し、イグサの新規用途開発や高齢化社会の問題解決への貢献に努めるとしている。


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