独自の水溶化技術で透明度、吸収性を向上/横浜油脂工業
2021年12月6日
独自技術で微細化し透明度、吸収性を向上
横浜油脂工業(横浜市西区)では、油溶性原料や、水にも油にも溶けない原料の水溶化・液状素材の粉末化・油脂コーティングなどの加工を行うことができる。
水溶化加工においては、素材の特性に応じて乳化・水分散化の加工が可能。同社の独自技術により非常に細かい粒子にまで微細化でき、乳化では50~100nm、水分散化では300nm~1μmまで可能であるため、透明度、吸収性が高いことが特徴だ。また、耐熱性や耐酸性にも優れており、高濃度化もでき、飲料やゼリーなどに製品化しやすい。ラボレベルの小ロットにも対応できるため、試験段階から相談が可能だ。
ほとんどの素材を溶かすことが可能で、水分散化では、クルクミンなど製造機械に着色しやすい素材も同社で加工処理することで、最終製造ではハンドリングしやすくなっており、乳化においてもアスタキサンチンなど製造後の機械の洗浄に時間かかる素材でも、同社の加工処理で洗浄性が向上するなど、最終加工の負担を軽減できる点もクライアントから喜ばれており、引き合いが増えているという。
その他、液状素材の粉末化加工では、スプレードライなどによる水溶性粉末化加工、多孔性の粉末に液体を閉じ込める吸着粉末化加工なども対応可能。油脂で粉末素材の表面をコーティングし、味や匂いのマスキングや吸湿性防止、他素材との反応性を軽減する油脂コーティングなども得意としている。
同社では、第二、第三の剤形を検討している企業の要望に最適な提案ができるよう、クライアントに寄り添った対応を心掛けている。