アレルギー性鼻炎関連/佐藤製薬

2022年1月7日

「ナザール」「ストナリニ」「ナシビン」でより多くの生活者ニーズに応える!

 今季、佐藤製薬はアンテドラッグステロイド配合の「ナザールαAR」シリーズ(指定第2類医薬品)に注力する。

 同剤は、有効成分であるベクロメタゾンプロピオン酸エステルが持つ、アレルギー症状の原因を抑える抗アレルギー作用や鼻腔内のうっ血や炎症を抑える抗炎症作用などにより、花粉による鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状に優れた効果を発揮する。ベクロメタゾンプロピオン酸エステルは、全身性の副作用が起こりにくいアンテドラッグステロイドであり、患部で作用した後、速やかに分解される。また、1年間に3ヵ月まで使用できるため、スギ花粉などの飛散シーズンをカバーすることができる。

 「ナザールαAR」シリーズは、刺激が少ないノーマルタイプの「ナザールαAR0.1%<季節性アレルギー専用>」とクールタイプの「ナザールαAR0.1%C<季節性アレルギー専用>」により、ステロイド点鼻薬市場の拡大と、花粉による季節性アレルギーにおけるセルフメディケーション推進を図っていく。

 同社は一般生活者を対象とした「点鼻薬についてのアンケート」も実施している。「市販の点鼻薬を選ぶときに重要視すること」という問いで「効き目」と答えた人が53.6%、「使用感」と答えた人が42.0%と高い数値を示した。

 さらに「点鼻薬の『使用感』で求めるもの」という問いに対して、「すっきりクールタイプ」が28.8%、「さわやかなミントの香り」が17.1%と「爽快な使用感」を求める人が45.9%にも上ることが判明した。一方で、「刺激の少ないソフトタイプ」と回答した人が39.5%と、生活者が求めている使用感は二極化していることが明らかになった。

 「ナザールαAR0.1%C<季節性アレルギー専用>」と「ナザールαAR0.1%<季節性アレルギー専用>」が共存することで、「使用感における顧客ニーズに応えることができます」と同社・広報部は明かす。さらに同社は、鼻炎用内服薬「ストナリニZジェル」「ストナリニS」(いずれも第2類医薬品)の展開にも注力する。

 鼻炎用内服薬「ストナリニZジェル」は、第1世代抗ヒスタミン成分と比較して眠くなりにくい第2世代抗ヒスタミン成分のセチリジン塩酸塩を配合。有効成分を液状化した液体inカプセルを採用している。有効成分が素早く溶け出し、花粉などによるつらいアレルギー性鼻炎症状に作用する特長を持つ。

 セチリジン塩酸塩は抗ヒスタミン作用だけでなく、抗アレルギー作用及び抗炎症作用を有するため「今つらい症状」と「後からくる症状」の両方をケア。特に花粉などによる季節性のアレルギー性鼻炎症状に使用する場合は、症状が出始めたら早めに服用すると効果的だ。

 また、鼻炎症状の日内変動に目を向けると、午前6時に症状が最も重くなるという報告がある。起床時に一時的に自律神経のバランスが乱れ、鼻粘膜が過敏になることが主な原因とされている。

 セチリジン塩酸塩は、1日1回1カプセルで24時間高い効き目が持続するが、就寝前に服用することで朝の症状をしっかり抑制できるため、同社は「就寝前の服用」を推奨している。

 「ストナリニS」は、抗ヒスタミン剤であるマレイン酸クロルフェニラミン(アレルギーによる鼻づまり、鼻水の緩和)と血管収縮作用があるフェニレフリン塩酸塩(鼻づまりの緩和)、副交感神経遮断薬のダツラエキス(鼻炎の改善)の3つの有効成分を配合した製品だ。

 胃で溶ける外層と腸で溶ける内核の二重構造であるため、1日1回1錠でも作用が長時間持続する特長を持っている。

 また、同社は9月に持続性点鼻薬「ナシビンシリーズ」から、持続型血管収縮成分オキシメタゾリン塩酸塩と抗ヒスタミン成分クロルフェニラミンマレイン酸塩配合の「ナシビンメディ」(要指導医薬品)を新発売し、アレルギー性鼻炎のラインアップを強化した。

 同剤は、ナシビンシリーズの独自成分である持続型血管収縮成分「オキシメタゾリン塩酸塩」に加え、抗ヒスタミン成分「クロルフェニラミンマレイン酸塩」を日本ではじめて組み合わせた、鼻づまり、鼻みず、くしゃみに効く持続性点鼻薬。

 即効性と持続性を両立し、1日1~2回の使用で素早く長く効く。運転中や作業中、就寝前など速やかに症状抑えたいときだけでなく、仕事中など1日に何度も使うことができないときにも推奨できる。

 オキシメタゾリン塩酸塩配合の鼻づまり専用持続性点鼻薬「ナシビンMスプレー」に加え、鼻づまり、鼻水、くしゃみにも効果を発揮する「ナシビンメディ」を新たに発売することにより、生活者が症状に合わせて製品を選択することができるシリーズになった。

 同社は、「これまで『ナシビン』は1品での展開でしたが、『ナシビンメディ』を発売することにより、シリーズ化となりました。新発売と同時にブランドサイトをリニューアルしましたので、正しく情報発信をしていきたいと思います。日ごろからアレルギー性鼻炎や急性鼻炎に悩んでいる方だけでなく、マスク着用の日常化に伴って鼻炎症状を意識する機会が増えた方のQOL向上に貢献できるよう努めてまいります」としている。

 また、同剤は要指導医薬品であるため、薬剤師には、情報提供ツールを充実させていく構え。ドラッグストアは、これらOTC医薬品を活用することで、医療費削減にも大きくつながるアレルギー性鼻炎のセルフメディケーションに、今季も積極的に取り組みたいところだ。