FD加工の受託提案を強化/ブランケネーゼ
2022年3月18日
健食素材開発の依頼も増加
ガラス・プラスチック容器などを製造販売する旭合同(京都市南区)のグループ企業であるブランケネーゼ(大阪府池田市)では、フリーズドライ(FD=真空凍結乾燥)加工に関する豊富なノウハウを生かし、食品や健康食品素材などのFD加工を小ロットから受託製造する。
同社は1987年から、山の芋(つくね芋・大和芋)をFD加工し、「山いもパウダー」の名称で販売している山の芋のパイオニアメーカー。現在は、味噌汁などのFD加工食品の開発のほか、旭合同と連携し、健食素材と組み合わせた高付加価値OEM提案にも力を入れている。
近年は、「素材の持つ栄養素をそのまま」といった栄養価や風味の変化が少なく保存性に優れた技術としてFD加工が支持されている。旭合同もブランケネーゼと協業し、FDのOEM受託加工の営業活動を行っており、大麦若葉やケールといった青汁のFD加工をはじめ、酵素エキスFDパウダー、野菜のFDパウダーなど健食企業からの素材開発の依頼も増えている。
ブランケネーゼでは2017年に新工場として、約1500坪の敷地に岡山奈義工場(岡山県奈義町)を竣工。FD装置や試作機、直火釜、6連液体自動充填機、スチーマーなどの設備を導入したほか、調理室や新商品研究開発室を設置するなどFD加工の増産体制を整えた。HACCPや健食GMPの認証も視野に入れている。
なお、グループ会社のアルファリンク(東京都台東区)が「健食原料・OEM展2022」に出展。ブランケネーゼのFD受託加工もブース内で紹介される。