プロケミ、ニッスイとNAGに関するライセンス契約締結
2022年5月12日
関節向け機能性表示食品での低用量処方が可能に
プロテインケミカル(東京都千代田区、TEL03-6206-3277)は、日本水産が保有するN-アセチルグルコサミン(NAG)の特許に関して、4月19日付で独占ライセンス契約を締結したことを発表した。
日本水産では、一日当たりのNAG摂取量200~400mgにおいて「膝関節改善剤」として特許を取得しており、NAGを関与成分に膝関節のサポートを訴求する機能性表示食品も本特許に抵触する可能性がある。
そのため、プロテインケミカルではNAGの摂取量を500mgに設定し、機能性表示食品の提案を行ってきたが、今回のライセンス契約によって摂取量200~400mgという低用量の処方が可能となった。
「従来は開発段階で摂取量がネックとなるケースも多かったが、今後は一般食品や飲料への応用も含め、NAGの利用機会が一気に拡大すると期待している」(担当者)。
プロテインケミカルでは、すでに一日当たりの摂取量300mgで研究レビューを完了。届出表示は「ひざ関節の悩みを改善することが報告されています。歩行や階段の昇り降り時、ひざ関節が気になる方に適しています」を想定している。
原料に関しては、特定原材料を由来としないため取り扱い易く、原材料名に「国内製造」と表記できる「発酵N‐アセチルグルコサミン」の提案を強化しており、ライセンス契約を機に一層の供給拡大を目指していく。