SAC、脳疲労に関する有効性を示唆/備前化成

2022年7月11日

SAC(S-アリルシステイン)高含有ニンニクエキス末に注力


 備前化成(岡山県赤磐市、☏086-995-3311)では、S-アリルシステイン(SAC)高含有ニンニクエキス末「SACニンニク®」を取り扱っている。

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 SACは、生ニンニクに微量しか含まれておらず、黒ニンニクや熟成ニンニクなどに特徴的に含まれる希少な含硫アミノ酸であり、フリーラジカル除去能力、転写因子Nrf2因子の活性化、抗酸化酵素誘導などの作用が明らかにされている。

 同社では、30年以上培ってきたニンニク素材製造のノウハウを生かし更に独自の発酵技術でSAC10mg/g以上の高含有ニンニクエキス末を開発した。

 25才以上55才以下の健常者を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験では、2錠(SAC2mg)/日の試験食を4週間摂取し、摂取開始前と2週間目、4週間目に脳の疲労感に関する評価テストを実施した。その結果、SAC摂取群がプラセボ群と比較して疲労感VASスコアの差が減少し、摂取開始後4週目において、作業負荷による疲労感の増加を有意に軽減することが示された。また、「脳の疲労に関連する心理状態のVASスコア」においても「集中力」が摂取開始後4週目に有意な差がみられ、「脳(アタマ)の疲れ」項目において摂取開始後2週目に有意な差がみられた。「頭の冴え」や「気力(やる気)」といった項目についても感覚の悪化を軽減する傾向が確認された。

 同社は、昨年10月にダイセル(大阪市北区)と共同で「SAC研究会」を設立。今後は、さらなるSACの研究開発を推進しながら、SACの認知拡大を目指し、力を入れていく方針だ。

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