紫菊花「えんめい楽」の研究論文発表へ/ユニアル
同志社大との共同研究で新たな作用機序を確認
ユニアル(東京都板橋区)は、エビデンス豊富な国産の抗糖化素材として紫菊花「えんめい楽®」の原料供給・製品OEMを行っている。
新潟県および山形県を産地とする「えんめい楽」は、特徴的な成分としてルテオリン、クロロゲン酸、アントシアニジン類などを含有。優れた抗糖化作用と抗酸化作用を持ち、ヒト試験では血中AGEs濃度の上昇抑制や抗光老化、美肌などの作用を確認している。
昨今は、抗糖化の概念が消費者にも浸透してきたことで、美容・アンチエイジングに加えて免疫ケアや生活習慣病対策などの目的で採用されるケースも増えてきたという。
東南アジアをはじめ海外市場でも「メイドインジャパンハーブ」として人気を獲得しており、今後はさらなる需要増加に対応すべく、生産者との連携で供給体制の安定化にも取り組んでいく。
えんめい楽の機能性については、同志社大学との共同研究で新たな抗糖化作用に関するメカニズムを検討し、6月に開催された「第22回日本抗加齢学会総会」でその成果を発表した。
同研究では、えんめい楽抽出エキスの作用メカニズムとして①AGEsおよび糖化反応中間体の生成抑制作用、②AGEsおよび糖化たんぱくの架橋形成抑制作用、③AGEsおよび糖化たんぱくの架橋構造切断・分解作用、④AGEs分解酵素・OPHの活性促進作用をインビトロ試験で確認。従前の研究で判明していたAGEsの生成抑制および分解促進作用に加え、新たに糖化反応中間体の生成抑制作用、糖化たんぱくの架橋形成抑制および架橋構造切断・分解作用、OPHの活性促進作用が明らかになった。今月中には、新たな研究成果をまとめた論文が発表される予定だ。
なお、9月10日に開催される「糖化ストレス研究会」では、「えんめい楽」の研究成果に加え、クマイザサ濃縮エキス「SanSTAGEエキス®」の抗糖化作用についても発表を行う予定。
「SanSTAGEエキス」の機能性については、抗炎症、抗菌、抗ストレスなどの研究成果を発表してきたが、抗糖化に関する研究発表は今回が初となる。