培養受託から製品化までトータルサポート/池田糖化工業

2022年11月21日

培養受託から粉末化、造粒、最終製品化までトータルサポート

 池田糖化工業(広島県福山市、☏084-921-3141)は、乳酸菌など幅広い素材の受託培養サービスを行っている。

 同社では、以前より酵素生産用に微生物の培養を行っており、顧客からの受託培養の相談を受けることが増えたため、長年の培養に関するノウハウを生かし3年前より本格的に事業化した。

 同社の主要工場の一つである箕島工場敷地内に培養工場があり、同工場も今年7月にFSSC22000の認証を取得。ISO9001やISO14001も取得済みで徹底した品質管理の下、培養を行っている。

 培養タンクは、仕込み量最大8.5t(総量10t)から5t(総量7.5t)、700Ⅼ(総量1t)、160Ⅼ(総量200Ⅼ)、21Ⅼ(30Ⅼ)最小3Ⅼのラボサイズまで顧客の要望に合わせて対応が可能。好気性、嫌気性を問わずさまざまな微生物の培養実績がある。

 そのほかの設備は、遠心分離装置や限外ろ過濃縮装置、凍結乾燥装置などを設置している。スプレードライに関しても自社の別工場で行う事ができ、造粒加工や最終製品化までグループ会社内で全て対応できる。また、別事業で中食・外食向け製品の開発を行っていることから、最終製品化に関する味作りなども得意であり、顧客の多様な相談に応えられる体制が整っていることも大きな特長だ。

 ODMも請け負っており、分析機器や実験用機器を揃えたラボもあるため、培養プロセスを培地から構築し本生産に進めることが可能。

同社では受託培養事業のほかにも、皮膚表面温度維持効果で機能性表示食品にも対応するジンジャーエキスや、睡眠の質改善効果が期待でき芽胞を作らないQOL納豆菌、独自技術でエラグ酸の水分散性を向上させたザクロエキスパウダーといった独自原料もラインアップしている。

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