クマイザサ、「便通・便臭」で機能性表示対応/ユニアル
血糖値関連とのWヘルスクレームも視野に
ユニアル(東京都板橋区、https://www.unial.info/)は、「便通・便臭の改善」で機能性表示食品制度に対応する青汁素材として北海道産クマイザサ粉末の原料供給および製品OEMを行っている。
最終製品を用いた臨床試験およびシステマティックレビューの両方で受理実績を持ち、機能性関与成分は「クマイザサ由来ホロセルロース」と設定。届出表示は「便秘傾向の方の便の状態(便の臭い)を整え、お通じ(排便回数)を改善することでお腹の調子を整える」だ。
青汁素材では初めて「便の臭い」に関する表示ができる点が販売会社からも高く評価されており、既存の青汁素材のリニューアルやバージョンアップの際に副素材としてクマイザサが採用されるケースも増えているという。
同時に、動物試験およびヒトモニター試験では食後血糖値の上昇抑制作用が示唆されており、将来的にはダブルヘルスクレームでの届出も視野に入れるなど、さらなる付加価値の向上に取り組んでいく。
粉末青汁だけでなく、一般食品向けの提案にも注力する。クマイザサは抹茶に似た豊かな香味を示すことから、パン、麺などの主食類からクッキー、チョコレートなどの菓子類までさまざまな食品への応用が期待されており、加工食品メーカーや外食企業との協力により「おいしさ」と「健康」を両立するレシピの考案にも注力していく方針だ。
新素材としては、北海道の大雪山系に自生するクマイザサから分離した「大雪乳酸菌」の拡販に注力。
「ササにはササの乳酸菌」とのコンセプトでクマイザサ粉末と組み合わせた処方提案を進めていくとともに、クマイザサ粉末や濃縮エキスとの相乗効果に関するエビデンスの取得も目指している。
また、同社では北海道の未利用資源であるクマイザサを健康食品素材として有効活用することで、雇用創出や地域経済の振興を通した「SDGs」への貢献にも取り組んできた。
同社の原英郎専務は「これからも国産素材を活用することで『ユニアルらしいSDGs』を進めていくとともに、一般消費者にも国産素材を消費することがどのように『SDGs』に繋がるのか、分かりやすく伝える方法を模索していきたい」と語っている。