クマイザサ「第三の副素材」として採用増える/ユニアル

2023年2月9日

機能性とストーリー性で差別化可能な青汁素材

ユニアル(東京都板橋区)は、国産素材ならではのストーリー性と豊富なエビデンスに裏打ちされた機能性を有する青汁素材として、北海道産クマイザサ粉末の原料供給および製品OEMに力を入れている。機能性表示食品制度では「便秘傾向の方の便の状態(便の臭い)を整え、お通じ(排便回数)を改善することでお腹の調子を整える」とのヘルスクレームで届出受理されており、青汁素材では初めて「便の臭い」に言及できる点が販売会社からも好評を得ているという。

今後は、一日当たりの摂取目安量を減らした届出や、「血糖値」に関するヘルスクレームでの届出も視野に入れ、研究を強化していく。「血糖値」についてはヒトモニター試験で良好な結果を得ていることから、近く本格的なヒト臨床試験を実施予定だ。

最近では、クマイザサをメインとした製品だけでなく、大麦若葉と乳酸菌を組み合わせた青汁製品の付加価値を向上すべく「第三の副素材」として採用されるケースも多い。

特に、昨今は健食広告の効能効果に対する規制が厳しくなったことで、販売会社からは「ランディングページや会報誌に載せるネタがない」との声も聞かれるが、クマイザサの場合は生産地や刈り子への取材などストーリー性に関する引き出しが豊富であること、国産素材の中でも特に人気が高い「北海道産」と表記できることが高く評価されている。

同時に、クマイザサの抹茶に似た豊かな香味・マスキング作用を生かし、一般食品分野への提案にも注力してきた。

昨年5月には、ヘルシーDo(北海道食品機能性表示制度)の素材を活用した「美人ランチ」にクマイザサが採用され、「ホテルエミシア札幌」にて「クマイザサとエゾジカの煮込み豆腐ハンバーグ」が期間限定で提供され、すっきりとした味わいが好評を博した。このほか、パン、麺、クッキー、チョコレートなどさまざまな食品への応用が期待されており、同社としても加工食品メーカーや外食産業への提案を一層強化していく方針だ。

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