幅広い食品に提案「こんにゃくセラミド」/ダイセル

2023年2月16日

低用量の0.6mgで機能性表示食品の届出が可能

ダイセル(大阪市北区:ダイセル(大阪市北区:daicel.com)は、こんにゃく芋から植物性セラミドを抽出した「こんにゃくセラミド」を供給している。

原料のラインアップは乳化液タイプと粉末タイプの2種類。乳化液タイプはドリンクやゼリー、グミ、キャンディーなどの菓子類に、粉末タイプはカプセル・錠剤などのサプリメントや焼き菓子まで、幅広い食品に利用が可能だ。特に一般食品への提案を強化しており、採用が増えている。

同素材では、「肌のバリア機能(保湿力)を高めることが報告されている/肌の乾燥が気になる方に適した食品」といったヘルスクレームで機能性表示食品の届出受理実績を増やしている。

一日摂取量が1.8㎎程度を必要とする他素材と比べ、同社のこんにゃくセラミドは0.6㎎と低用量で届出が可能。これにより低コストも実現できる。

こんにゃくセラミドに多く含まれるスフィンゴイド塩基はセラミド合成遺伝子を活性化し、表皮のセラミド産生を促進することが確認されている。さらに、こんにゃく由来のスフィンゴイド塩基の吸収は、他由来と比べ、極めて高濃度であることが分かっている。

ヒト臨床試験では、0.6㎎の経口摂取において全身(頬・肘・上背部)での皮膚水分蒸散量の有意な改善が確認されている。

機能性表示食品の届出サポート体制も整っており、現時点での同素材を関与成分とした機能性表示食品の届出件数は16製品となっている。

また同素材は、こんにゃく芋が板こんにゃくに加工される過程に生産され破棄される副産物の「飛び粉」を有効活用しており、「アップサイクルセラミド」の商標を取得済。不要なものに新しい価値を加え生まれ変わったアップサイクル素材として、持続可能な製品づくりに貢献していく。

今後は、肌機能のさらなる追求を行っていくとともに、認知機能に関するヒト臨床研究にも着手していく。機能性表示食品の届出も視野に入れていく構えだ。

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