「ヤクルト1000」増産で新工場設立へ

2023年3月2日

生産キャパは60万本/日、来年3月の操業開始目指す

ヤクルト本社(東京都港区)は2月10日、2023年3月期の第3四半期決算(22年4月1日~12月31日)を発表。売上高は前年同期比16.2%増加の3678億6800万円、経常利益は17.1%増加の684億7800万円で増収増益を記録した。

飲料および食品製造販売事業部門(国内)では、機能性表示食品「ヤクルト1000」【写真】シリーズが引き続き好調に推移。一日当たりの売り上げ本数は、「ヤクルト1000」が前年比206.9%増加の114万本、「Y1000」を含む「その他ヤクルト類」が84.6%増加の17万3000本と大幅増に。昨年11月には店頭販売向け「Y1000」の生産体制を増強するなどした結果、同部門の売上高は16,8%増加の1797億3300万円となった。

海外部門では、米州地域が36.1%増加の477億6800万円、アジア・オセアニア地域が10.6%増加の1103億5400万円、ヨーロッパ地域が4.5%増加の73億8800万円でいずれの地域も増収となっている。

なお、同社では「ヤクルト1000」および「Y1000」の品薄状態に対応すべく、今年4月に生産子会社として「株式会社富士小山ヤクルト工場」(静岡県小山町)を設立し、来年3月の操業開始を目指す。
生産能力は1日当たり60万本となる予定だ。