売上高1兆1442億円/ウエルシアHD
2023年4月14日
水道光熱費が響き純利益は計画下回る
ウエルシアHD(東京都千代田区)は、4月10日に都内で決算説明会を開催。2023年2月期の売上高は1兆1442億円(前年同期比11・5%増)、当期純利益は270億円(同2・2%増)で増収増益となった。
2023年2月期の売上高は、コロナ感染者増加による抗原検査キットの需要、外出機会増加による季節品、OTC医薬品の購買が伸長し、また2022年にコクミン、ふく薬品を子会社化したことで売上高は計画比を3.1ポイント上回った。一方で、連結子会社化による費用と、水道光熱費の増加が響き純利益は計画比を4.8ポイント下回り未達となった。
3年ぶりのリアル開催となった決算説明会では新中期計画を発表。2026年2月期に売上高1兆5000億円。2030年には売上高3兆円を目指すことを明らかにした。
タバコ販売中止に「ヘルスケア担う立場で筋が通らぬ」
先般発表した、店舗でのタバコ販売を段階的に中止することに対し同社会長の池野隆光氏は「ヘルスケアに特化していくという思いを強くした結果。社員に関してもたばこをやめるよう伝えている立場でお客様に売るのはおかしいだろう、ということ」と語った。
同社におけるタバコ販売額は約200億円。影響については「中止による売上の上下は織り込み済み。今は全体の売上が安定してきており、ここが時期だと決断した」と話した。